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 1.令和2年度(第42回)森喜作賞受賞者

第一部門 「しいたけ等きのこ類の調査・研究及び普及」

 有馬 忍 氏
(大分県農林水産部 林産振興室 参事)

【選考理由】
有馬忍氏は、大分県のきのこ関連の研究機関と行政職に携わる中で、生産現場が直面する重要課題の解決に向けた研究、および指導・普及を先駆的かつ独創的に進展させ、きのこ産業の発展に多大な貢献を果たしました。
生産者の経済的損失が大きいとされる「シイタケ腐敗病」については、栽培現場における現地調査を精力的に行い、室内や野外試験において原因菌を特定するとともに、分離用選択培地の開発、病原性確認のための試験法の確立に力を注ぎ、生産者が実践可能な防除法を示しました。さらに、本菌は多犯性のきのこ病原細菌であることを明らかにするなど、きのこ病理学の体系化に果たした功績は大きく、実用面に加え、学術面からも高い評価を受けています。原因究明と対策が急務だった「エリンギわたかび病」については、病原菌の特定、感染経路の解明等を着実に進展させ、施設管理の重要性を指摘するとともに、新たな防除法を提案しました。以上の2つの病名は、日本植物病理学会における正式病名として認められました。
一方、乾シイタケ原木栽培における水分条件に関する研究において、安定したほだ木育成や発生量の増加には、原木やほだ木の水分条件が大きく関与することを明らかにしました。こうした技術的成果は、すでに指導・普及の現場で活用され、クヌギを使用する乾シイタケ原木栽培の技術向上に寄与しています。また、乾シイタケの需要拡大を目的に、新ブランド化を推進するなど、生産面だけではなく、流通、販売面からも将来の展開が大いに期待されています。
今後、研究、および指導・普及の最前線で培われた広範な知識・技術をベースにして、有馬氏の食用きのこに関連した幅広い領域におけるさらなる寄与と貢献が期待されます。

第二部門 「しいたけ等きのこ類の栽培の優良経営」

該当なし

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